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わらびと木戸銭(きどせん)
昭和30年頃の手稲駅北側
ワラビ採りに来た人々
所在地 曙1条1丁目1     ※記念碑などはありません
 
説明

 手稲駅の北側は、住宅が立ち並ぶ前はワラビがたくさんとれるところとして有名でした。春から初夏にかけては、札幌方面から列車でワラビをとりに来る人たちでとてもにぎわったようです。
 ワラビがとれた土地は水はけが悪かったため、曙あたりに幅2mほどの細い馬車道が一本あるだけでした。これが現在の樽川通です。この道路も、雨が降ると田んぼのようにぬかるむようなひどい道でした。
 そこで、地元に住む数軒の農家の人たちが、ワラビを採りに来る人たちから木戸銭(きどせん)という入場料を取り、そのお金で砂利を買って道路を直そうということになりました。何年もかけて砂利を買って、それを敷いていくうちに、段々と道路も良くなり、ワラビ採りの人たちにも喜ばれたそうです。
 また、戦時中は婦人部隊が動員されて、戦地に送るための山菜を採っていたようです。